脳出血した中高年のための怪談100物語 → 鈴木誠の怪談100物語の タイトルで小説投稿サイト、アルファポリスと同時更新中です。 サイドバーに「アルファポリスリンク」へのリンクがあります。 広告

脳出血した中高年のための怪談100物語

100-76 Dの寮

100-76 Dの寮 京都にある有名私立大学Dに地元の幼なじみが入学した。 僕たちの地元は中部地方なので幼なじみのHはDの学生寮に住むことになった。 そして大学一年の冬休み、僕は地元の友達のTと二人でHが暮らすDの学生寮へ泊まり込みで遊びに行った。 Dの学…

100-75 早九字-2

100-75 早九字-2 廃マンションで倒れた誠は、そのまま意識を取り戻さなかったので、Kたちが学校まで誠を運び、そこで救急車が呼ばれた。 結局、誠はしばらく入院することになり、Kたちは教師たちから注意を受けた。 しかし、霊能者である誠に、霊力? で勝…

100-74 早九字-1

100-74 早九字-1 Kは、怖い話が好きだった。 どちらかといえば引っ込み思案で、ややいじめられっこだったが、怖い話が好きでいろいろ知っていたので、その点についてだけは、学校の友達にも一目置かれていた。 中学生になってもそれは変わらなかった。 中学…

100-73 遺言死

100-73 遺言死 自分なりに真剣に考えた結果、その青年は、毎晩、インターネットで人のいまわの際の映像を探して、それを見ているのだという。 「事故や災害、戦争なんかで、腕が取れたり、胴体がもげて内臓がはみでているものもあります。 まさに、その人が…

100-72 探偵物語-5

100-72 探偵物語-5 1、 逮捕された回数はたくさんありすぎて、忘れてしまった。 Jが日本にきたのは、中学生の時だ。 それまでは、生れた国にいた。 金持ちの親戚の家で、なに不自由なく暮らしてきた。 しかし、父親と日本へくると状況は一変した。 いつの間…

100-71 探偵物語-4

100-71 探偵物語-4 亡き父親の後をついで現在は私立探偵をしているKが、県会議員のMへの暴行傷害の容疑で逮捕されてすぐ、鈴木誠もKの共犯として、任意の取り調べを受けることになった。 誠がアパートまできた警官たちに連行されて、市の警察署の着いた時、…

100-70 探偵物語-3

100-70 探偵物語-3 Kの息子に連れられて所轄の警察署を訪れた誠は、これまでも何度か仕事がらみで世話になってきたせいか、想像以上に、刑事たちに好意的に迎えられた。 「Kさんの仕事を鈴木さんが引き継ぐのかい。 それは心強いね。 Kさんの件はこっちも…

100-69 探偵物語-2

100-69 探偵物語-2 「父は学校をでてから警官になり、定年退職するまでは、ずっと警察に勤めていました。 そして退職してからは、私立探偵になったのです。 自分にはしなければならない、仕事があるといって」 朝からの訪問者はKと名乗り、誠に事情を話しは…

100-68 探偵物語-1

100-68 探偵物語-1 人に監視されるのは、あまり気持ちのいいものではない。 監視者がどんなに巧みに姿を隠していても、気づいてしまえば、なんとなくあちらの気配が感じ取れて、落ち着かなくなる。 鈴木誠は、霊能者という職業柄、人間以外のものにも監視さ…

100-67 おふだ

100-67 おふだ Mさんにとって霊能者と話をするのは、珍しい体験だった。 霊能力に興味はあるが、自分にはそんな力はないし、心霊的な怖い思いをしたいとも思わない。 でも、実際に霊能者に人と話ができるのなら、聞きたいことはいくつもあった。 鈴木誠とい…

100-66 フィーリング

100-66 フィーリング Xさんは有名な僧侶のお孫さんだった。 Xさんのおじいさんが住職をされているお寺は有名で、TV番組で特集が組まれたこともあるほどだ。 だからか、Xさんは宗教や霊というものを信じていない。 高僧だったおじいさんは、いまは痴呆老…

100-65 うさぎ

100-65 うさぎ 「鈴木さん。 動物霊って本当にいるんですか?」 誠の事務所に訪ねてきたのは、まだ若い女性だった。 自己紹介によるとCさんは、20代で女優を目指しながら、アルバイトで生活しているという。 気になることがあって霊能者の誠の事務所にやっ…

100-64 火事

100-64 火事 昭和の昔に、その日、地震が起き、その場で、火災が発生したのは事実である。 それは、当時の新聞にも載っている。 A「わたしは、本当に子供だったんで、なんにもおぼえてないんです。 ただ、家の下敷き、というか、瓦礫の下で泣いてたことはお…

100-63 霊障

100-63 霊障 ある時、出張の帰りに長距離列車に乗ったNは、列車があるトンネルに入った途端、背中に痛みを感じた。 激痛だった。 普通に座っている姿勢を保つことができなくなり、前屈みになって両手を床についた。 痛みはどんどんひろがろがって、背中全体…

100-62 水

100-62 水 スーパー銭湯で見ず知らずの年配の男性に声をかけられた。 かなり太った体格のいい男性で、腹部に大きな手術の痕があった。 相手はどうやら知り合いとカン違いして、誠に声をかけてきたらしい。 「いやいや、すみませんでした。 雰囲気がよく似て…

100-61 1人稽古

100-61 1人稽古 Kがその空手道場で内弟子をすることを決めたのは、そこの道場主が流派の総本部の内弟子出身で、空手道に人生をかける姿勢に憧れたからだった。 道場で寝起きして、自分の鍛錬と道場生の指導、事務仕事、あれやこれやをして日々をすごす。 も…

100-60 オススメ

100-60 オススメ 「この店は、とにかくヤバイんで、鈴木先生をぜひ一度、連れてきたかったんですよ」 知り合いのMの青年に勧められて、誠はMと近所の中華料理屋へ行くことになった。 Mによると、この店はへたな霊現象よりもよほどヤバイのだという。 「ま…

100-59 シャッター

100-59 シャッター 盲人用の眼鏡と呼べばいいのだろうか。 杖をつきながら、その黒い眼鏡をした男性が、1人で訪ねてきたので、誠は、驚いた。 「霊能者の鈴木誠先生ですね。 いえいえ、御構いなく、周囲の方にご迷惑をおかけしない程度には、みえているつも…

100-58 ブツ

100-58 ブツ 深夜のドライブといえば聞こえがいいが、地元の旧友のグチに付き合わされただけであった。 誠は、学生時代からの知り合いのWが運転する車の助手席にいた。 いい年をした男2人の、面白みのないドライブだ。 Wのグチは、仕事にまつわるもので、…

100-57 殺す

100-57 殺す 旦那さんがまじめな人だというのは、説明されなくてもわかっていた。 70才をすぎたSさんは、旦那さんと2人で小さなうなぎ屋さんを経営して、生計をたてている。 誠のところへ相談してきたのは、その奥さんだった。 2人が店舗兼住居にしている一…

100-56 落武者

100-56 落武者 独身OLのKさんが、この部屋はでると初めて感じたのは、入浴中だった。 ユニットバスの小さな浴室で、洗い場にでて髪を洗っていたら、自分以外の誰かが、後ろからKさんの髪をいじっていたという。 Kさんは驚いた。 鏡をみると、Kさんの後…

100-55 死神

100-55 死神 「死神って本当にいると思いますか? ぼくは思います。 ええ。 そうです。 それらしいヤツと会った経験があるんです。 貧乏神とか疫病神でなくて、死神です。 会った瞬間に、こいつが、それだってわかりました。 蛇に睨まれたカエルじゃないです…

100-54 トンネル

100-54 トンネル そのトンネルにまつわる噂はたくさんある。 幽霊がでると噂されている、そのトンネルは旧トンネルであり、現在はほとんど使われていない。(これは事実である) 旧トンネルの脇に、いつ建てられたのかもわからない古い木造の小屋がある。(…

100-53 疑惑

100-53 疑惑 職業が拝み屋だと話すとそれだけで、いろいろなイメージを抱く人がいる。 いかがわしいインチキで、金を儲けようとしている不貞の輩と思われる時もある。 その日、誠は知り合いに飲み会に誘われて出席していた。 古くからの友達が、他のもとに、…

100-52 競争

100-52 競争 「霊がみえたりする才能って遺伝するのかしら」 誠は近所に住むOさんに、何気なくたずねられた。 いわゆるご近所さんなので、朝、ゴミを置きに行くときに、あったりするのだ。 Oさんには双子の娘さんがいる。 Oさんが言うには、ウチの娘たちには…

100-50 寺院死

100-50 寺院死 「これは私が海外へ旅行した時の話です。 旅行会社のツアー旅行で、オプションで現地での寺院めぐりがあったので、私はそれにも参加することにしたんです。 歴史のある有名なお寺で、建物自体にも文化的な価値がある場所でした。 私は彼と一緒…

100-51 死に顔

100-51 死に顔 「私の母の死は壮絶でした」 母親の死に疑問を持っているというMさんに、誠は、「ちょっと話を聞いてもらえますか?」と頼まれた。 ただ話を聞くだけなら別に無料で構わない、と誠がこたえると、「私の話を聞いて鈴木さんになにかできること…

100-49 海獣

100-49 海獣 誠の郷里の街は、湖と密接している。 日本でも珍しいタイプの、もともとの淡水の湖に、地形の変化で外海が流れこんだもので、地理的にはほぼ湖でありながら、海の生物も生息するようになった。 うなぎやフグの捕れる湖として、周囲にはそれらを…

100-48 測定

100-48 測定 幽霊がでる道というのは、どこの地域にもあると思う。 誠が住む地域にも全国的に有名な幽霊トンレルと、事故車が続出する山道があった。 自宅からそう遠くないところにあるので、誠は、たまにそれらに様子を見に行く。 有名な心霊スポットだが、…

100-47 夜這い

100-47 夜這い 誠は地域の介護施設に、ボランティアとして参加している。 介護士として、施設にいる老人たちの食事、排泄、入浴を手伝ったりするのが、主な仕事だ。 なのだが、最近は人手不足で正規職員ではない、ボランティアの誠にも夜勤のシフトに入って…

ブログ記事への感想・ご意見は、お気軽にコメント蘭へどうぞ。みなさんの声、お待ちしてます。 広告