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『鉄鍋のジャン!!2nd』  西条 真二 ドラゴンコミックスエイジ KADOKAWA(富士見書房ブランド)

昨日(11月8日)、『鉄鍋のジャン!!2nd』の2巻を書店で購入しました。

鉄鍋のジャン!!2nd』は、90年代後半に週刊少年チャンピオンに連載されていた『鉄鍋のジャン!』の続編です。

くわしく書くと、『鉄鍋のジャン!』は95年から00年まで5年間連載された後、『鉄鍋のジャン!R頂上作戦(IRON WOK JAN! R :THE SUMMIT OPERATIONS)』として2006年に復活し、それも途休載を挟んで2008年に連載を終了しています。

他にも主人公秋山醤を主人公としたスピンオフ「鉄拝のジャン!」が2015年から「近代麻雀」にて現在も連載中です。こちらは本編に対してパラレル的な感じのソフト麻雀です。

基本的には、型破りな中華料理人秋山醤が、奇想天外な料理で暴れまくる。というのが鉄鍋のジャン!』の内容です。「料理が美味ければなんでもいい」てな感じで、ムチャクチャします。例えば、客の前で鳩の首をかききって調理する。食材に蛆虫を使う。観客のペットの犬を使う。漢方で客の体温を上げたり、下げたりし。マジックマッシュルームで客に幻覚をみさせたりとなんでもありです。

料理漫画の主人公は、本質は料理好きで知的な人格者や求道者的な人物が多いと思うのですが、料理勝負に勝つためにはなんでもする秋山醤は、まるで悪役のような雰囲気で、常に唯我独尊、狂犬のみたいな人物です。

ジャンに登場する料理は、調理法も味もすさまじいものが多くて、読んでいてもあまり食べたいとは思わないですね。

さて、そんなジャンですが、現在、「月刊ドラゴンエイジ」に連載されている「鉄鍋のジャン!!2nd」では、最初の「鉄鍋のジャン!」の主人公の秋山醤の息子(父親と同姓同名)秋山醤が、父親同様、料理人として活躍しています。

父親の醤の方はあまりでてきませんが、息子とは離れた場所で、現在も料理人をしているようです。ちなみに父親醤の妻は、前作のヒロイン五番町霧子です。霧子もあまり出番はありませんが、現在は、心を病んでいるみたいですね。原因はやはり、父親醤だと思われます。

2ndの主人公の醤は、母の霧子に仕込まれた「心の料理」を標榜しており、いつか、父親醤と料理勝負をして倒すのが目標のようです。

私がジャンを読みはじめたのは、最初のジャンがチャンピオンに連載されていた頃ですから、20年以上前になります。

説教くさくない、いわゆる悪役が主人公の料理マンガで、コンビニでチャンピオンを立ち読みしていて、おっこれ珍しいなと思ったのが最初でした。

当時からジャンは一部で話題になっていたのですが、しかし、アニメ化も実写ドラマ化、映画化もされることなく、変わった漫画として、知る人ぞ知る作品でした。

ジャンの場合、話が続いていくと、次々に現れる強敵とジャンが勝負して、打ち破る、といった内容の繰り返しになってしまい、たしかに毎回、読んでいておもしろいんだけれども、結局、やってることはいつも一緒、という風に落ち着いてしまって、連載が終了していった感があります。

それでも、料理勝負に勝つことだけに人生のすべてを注いでいる主人公など、なかなか他の漫画ではお会いできません。読まなくなって、ある程度、時間が経つと、またジャンに会いたくい気持ちになります。ジャンが繰り返し、サイズを替えて出版されたり、続編やスピンオフが描かれ続けているのは、やはり、多くの読者がこの個性的な主人公にちょくちょく会いたくなるからだと思います。

そんなジャン好きの読者の方へ、私が伝えたいのは「鉄鍋のジャン!!2nd」も主人公は息子になっても、絵も話も良くも悪くも、なにも変わっていないので、前作が好きだった人は安心して読めますよ、と。

ジャンや霧子以外にも、大谷日堂はもちろん、五行だったり熊源だったりと前作のキャラやその家族が登場してくるので、何気に読んでるだけでも懐かしいです。

このブログの紹介にも書いているように、今年の6月に私は脳出血で入院しました。その後遺症として文章を読み書きする能力が大きく損なわれたのですが、それを回復させるためのリハビリとして、医師から、とにかく、読むこと、書くことをすすめられたのでした。

漫画でもかまわないので、どんどん読んでください、と言われ、私の頭に浮かんだ漫画はジャンでした。入院前に、「鉄鍋のジャン!!2nd」のコミックスが発売されているのをどこかで読んだ気がします。

私は家族に頼んで「鉄鍋のジャン!!2nd」を病室に買ってきてもらいました。

脳出血後、最初に読んだ漫画が「鉄鍋のジャン!!2nd」でした。

それまで後遺症で文章がうまく読めなくなっていたのですが、ジャンは前作がすごく好きだったせいか、驚くほどすらすらと読むことができました。

久しぶりに、神の舌を持つ料理評論家、大谷日堂と会えた時は、本当の旧友に会ったかのようにうれしかったです。アクが強く、クセも強すぎる漫画と、敬遠されることも多いジャンですが、その強烈な個性が、私の傷ついた脳を優しくいやしてくれました。

ジャンの読者の中でも、私のような経験をしている人はそうはいないかもしれませんが、それでも私は20年以上、楽しませてもらっているジャンへお礼の気持ちを文章に書いておきたかったのです。

西条 真二。ジャンを描いてくださって、ありがとうございます。

私はジャンにとても励まされています。

これからも、ずっと描いていただけると嬉しいです。

今回のブログは、ファンレターのようになってしまいました。

あなたにも、つらい時に自分をささえてくれる漫画はありますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

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