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「ブラック・レイン」 1989年 125分 アメリカ 監督 リドリー・スコット 主演 マイケル・ダグラス 高倉健 松田優作

私が高校時代に、映画館で上映されていた映画です。

松田優作の遺作(劇場用映画としては)となった作品です。

ちなみにウキペディアによると、制作費が30000000ドルで、配給収入が134212055ドルだそうです。つまり単純に、104212055ドルの利益が出ている大ヒット映画です。

ざっと1ドル100円で考えると104億2120万5500円の儲けです。実際は約30年前の映画なので、ドルはいまより高いです。

もちろん、NOCGの、生身の俳優と演出の力で取られた実写のアクション映画ですよ。

高倉健松田優作も、こんな世界的ヒット映画に、メインキャストとして、しっかり出演していることがすごいです。

個人的には、「ブラック・レイン」は誰でも知っている映画なのですが、おそらくこれは偏った見方だと思いますので、簡単にストーリーを紹介しますね。

マイケル・ダグラス演じるNY市警の刑事ニックが、目の前で殺人を犯した日本人のヤクザ、佐藤(松田優作)を逮捕して、身柄を日本へ送ることになります。

ところが、日本に到着すると佐藤は仲間の力を借りて逃走、ニックは、日本の松本警部補(高倉健)と協力しながら、佐藤を追うのですが・・・

やたら魅惑的に撮影された大阪の街(同じリドリー・スコット監督のブレード・ランナーのロスみたいです)、20年早いハングレ的なヤバイ、キレたヤクザ役の松田優作、いつもの渋い演技の健さん、アメリカのはみだし刑事マイケル・ダグラスと、バイオレンス刑事アクションとして、2010年代のいまみても全然、楽しめます。

実は、松田優作の映画では、これが一番、理屈なしで楽しめるかもしれません。

権威もしきたりも関係なく、やりたいように暴れるだけの佐藤は、神経質でキレ気味の優作の演技力もあって、現代でも通用するリアリティがあります。

当時の人気俳優のマイケル・ダグラスも世界のどこへ行っても、偉そうで、ふてぶてしいアメリカ人って感じで、大阪の街で拳銃を振り回していても違和感がありません。

優作の、普通の人じゃない危なさや、得体の知れない雰囲気は、息子の龍平にも見事に受け継がれてますね。

絶対不可能ですが、優作と龍平の共演をみてみたかった気がします。

閑話休題ですが、もし、金田一少年の事件簿シリーズをまた映画化することがあったら、松田龍平に犯罪者、地獄の傀儡師こと高遠良一役をやらせてもらえないでしょうか。

なんなら、本編のスピンオフで高遠メインの映画が作られればいいのに、と思います。

龍平が高遠なら、堂本剛金田一一役に再登板しても対等に渡り合えると思います。

ブラック・レイン」を観ると松田優作は、やはり映画俳優であり、カリスマ的なスターだったのだな、と感じさせられます。

マイケル・ダグラスも、高倉健も、優作と一緒に画面にでてくると存在感で喰われてしまいます。

後の取材から、当時、末期のガンに犯されていた優作は、精神力で癌の進行を止め!! まさに決死の覚悟でこの映画の撮影にのぞんでいたそうです。

そういう意味では、本作の優作は「ダーク・ナイト」のヒース・レジャージョーカーにも匹敵しているのでは、ないでしょうか。

もし、優作が早逝せずに、本作の後も生きていたら、日本人のハリウッド・スターとして、世界的な名優になっていたことでしょう。

私は、世代的に松田優作は、TVの「探偵物語」よりも、この「ブラック・レイン」 と衝撃的な死去で、優作を知った世代です。

たかがアクション映画かもしれないけれど、何回観ても、「ブラック・レイン」の優作はいいです。

いまの若い子がみても、カッコイイ、ヤバイ、と言うと思います。

正直、優作がでていなかったら「ブラック・レイン」は、お金のかかったB級のアクション映画で終わっていたかもしれません。

いまの若い人の多くは、俳優としての松田優作を知らないかと思います。

日本の芸能界をフランチャイズにしていた日本人俳優にも、いつでも世界と戦うつもりでギラギラしていた俳優がいたんです。

そして現実に、ハリウッドが世界相手に商売する大予算映画のメインキャストに抜擢され、体が病にむしばまれていようとも、フィルムに己の姿を焼きつけて、役者として世界に認められた伝説、それが松田優作です。

もし、「ブラック・レイン」をまだ観ていない人がいらしたら、特に、まだ観ていない若い映画ファンがいたら、優作と勝負するつもりで、観てみてください。

「なんだ?こいつ、すげぇな」と思うはずです。

ブラック・レイン」は、私にとっては最低、毎年1回はDVDで必ず観る映画の1本です。この映画に込められている松田優作の本気は、いまも私の気持ちを奮い立たせてくれます。

以前に紹介した「女優霊」もそうですが、大々的に認められている名作、大作でなくても、映画を観る=経験する、なので、その人にとっては忘れられない、映画=経験はあります。

今回は、私にとっては大事な映画の一つである「ブラック・レイン」を紹介しました。

いまを生きる若い人たちには、その一生忘れられない1本が「HiGH&LOW THE MOVIE」かもしれませんね。

また、他の方々の大切な1本を紹介していただけると幸いです。

では、みなさんも映画との良き出会いがありますように。 

 

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