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昨年(2017年)夏に公開された邦画です。
名古屋のラジオでこの映画の宣伝をばんばんしていた頃、僕は病院のベットにいました。
同じ病室に入院していたイケメンの高級時計バイヤーのお兄さんが、このマンガ「東京喰種トーキョーグール」のコミックスを何冊も持ってきていて、病室で読んでました。
いまから7年前の2011年春、僕は仕事でしばらく東京に滞在したり、東海道新幹線をよく使う日々を送っていたのですが、その時、創刊された「ミラクルジャンプ」というジャンプ系の雑誌に、この、「東京喰種トーキョーグール」のパイロット版が読み切りで掲載されていました。
僕はたまたまそれを読んで、おもしろいな!! と思ったので、その後、ヤングジャンプで連載されて、アニメになって、実写映画にもなるのをこの7年間、なんとなく眺めていました。
アニメは「凛として時雨」の曲が、イメージ通りだったと思います。
一見、現代日本となにもかわらない、けれども、人間を食べる亜人類(グール)が存在する世界で、たまたまグールの内臓を移植されたためにグールとなってしまった大学生の青年、カネキを主人公に、人間とグールの戦い、グール同士の争いが描かれるお話です。
これがですね、「俺は、人間なのか、グールなのか?」とか、「人間とグールが存在する、この世界は間違ってる?」とか、まじめに悩むキャラたちがでてくるので、青春ぽく、いわゆる中2病ぽくなるわけです。
男女ともに美形キャラもでてきます。
殺しあったり、食べたりするわけですから、グロシーンもあります。
この映画、当初は興収30億円を目標にしていたそうですが、実績は10億円くらいだったそうで、続編の企画はなくなったとか、なんとか。
これまでCMやMVを撮ってきた萩原健太郎監督の長編劇場映画初監督作品です。
悪くないと思います。
でもね、そもそもこのお話自体が、映画がどんなによくできても、大多数にウケるものじゃないと思います。
僕は、大多数になじめない、いつも心のどこかに疎外感を持っている人に共感しますし、そういう人が大多数から疎まれていると感じるのも、わかるような気がします。
けど、「東京喰種トーキョーグール」はやはり日本で映画化して、30億円稼げるお話じゃないんですよね。
この映画のCGやSFXも悪くありません。
アクションシーンも、キャスト全員、がんばってます。
この作品の原作自体がそうですが、マイナーっぽい題材でも、漫画は大ヒットしますが、邦画はそうではありません。
邦画のパイは基本小さいです。
この映画の記事を読むと、興行的に大コケみたいな字がよく踊っているので、こうして実物を自分でみてみて、映画自体は悪くないのを確認できてよかったです。
日本映画でメガヒットするには、漫画やアニメで人気のある素材をぽんと実写化するだけでは、ダメだと思います。
「進撃の巨人」も、「鋼の錬金術師」も、期待されたほどは振るいませんでしたよね。
だからといって、それらの映画作品自体がそんなにダメだったとは、僕は思いません。
2018年の現時点で、1映画ファンとして、邦画界に言いたいのは、邦画で儲けたいのなら、アニメ作品に、もっと制作費、宣伝費をかければ、それに見合ったバックがあるのではないですか? ここ数年、日本の映画界はずっとそうですし、その流れを本気でかえる気が、東宝も東映もないですよね?
僕は、大ヒットしていない日本映画に入場料を払うのを惜しいと思わない稀有な映画フアンの1人です。
「東京喰種トーキョーグール」興行成績はおいておいて、みても時間を損をしたとは思わないエンタメ映画でしたよ。
おかしな改変もないですから、原作、アニメに興味のある方はどうぞ。
特に、Jホラー好きにオススメします。
レンタルで借りようか迷っていたら、Jホラーティストが好きなら、ぜひ。
解説
「週刊ヤングジャンプ」連載の石田スイによる人気コミックで、アニメ化もされた「東京喰種トーキョーグール」を実写映画化。人間社会に紛れ込んで人を喰らう怪人「喰種(グール)」たちがはびこる東京。事故で重傷を負った青年カネキは、一緒にいた喰種の少女リゼの臓器を移植されたことで半喰種になってしまう。人間でありながら人を食べることでしか生きられなくなったカネキは、人間と喰種の狭間で苦悩しながらも、喰種を駆逐しようとする人間たちとの戦いに巻き込まれていく。「MARS ただ、君を愛してる」の窪田正孝が主人公カネキを、NHK連続テレビ小説「まれ」の清水富美加がヒロインのトーカをそれぞれ演じる。これまで多くのCMやミュージックビデオを手がけてきた萩原健太郎監督がメガホンをとる。
スタッフ
- 監督
- 萩原健太郎
- 原作
- 石田スイ
- 脚本
- 楠野一郎
- 製作総指揮
- 大角正
- 企画プロデュース
- 吉田繁晃
- プロデューサー
- 永江智大
- 石塚正悟
- 撮影
- 唐沢悟
- 照明
- 木村匡博
- 録音
- 渡辺寛志
- 美術
- 原田恭明
- 装飾
- 三浦伸一
- 衣装
- 遠藤良樹
- 編集
- 大関泰幸
- 武田晃
- 音楽
- ドン・デイビス
- 主題歌
- illion
- 音楽プロデューサー
- 茂木英興
- 宮地洋佑
- サウンドデザイン
- 浅梨なおこ
- 特殊音響効果
- ニコラス・ベッカー
- 特殊造型・デザイン
- 百武朋
- コスチュームデザイン
- 森川マサノリ
- ヘアメイク
- 橋本申二
- VFXスーパーバイザー
- 桑原雅志
- 監督補
- 杉山泰一
- 助監督
- 高橋正弥
- アクション監督
- 横山誠
- キャスティング協力
- 田端利江
- ラインプロデューサー
- 樋口慎祐
- 小坂正人
- アソシエイトプロデューサー
- 落合香里
キャスト

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