こんにちは。
本気で本です。
今回は、いつもとだいぶ違う記事です。
高級腕時計の売買についてです。
みなさん、ROLEX の「デイトナ」ってご存知ですか?
スイスにある名門時計メーカーROLEXの人気モデルが「デイトナ」です。
でもって、今回はその「デイトナ」の116520を売却しようと思いました。
116520は定価が115万円(税抜き)で2000年から2016年まで製造されていました。
少し時計にくわしい方ならご存知のように、このデイトナは定価で買えない時計なのです。
ROLEX社は、本社が全世界の店舗へ出荷する時計の本数を管理しており、どんなに人気があっても、店頭で時計が余っていたりしないように、各国の経済状況等に合わせて、決まった本数しか出荷しません。
つまり、人気モデルのデイトナは、そもそも日本に割り当てられる本数が少なく、もし、店(ROLEX正規店)に入荷してもお得意様などに売られてしまって、店頭に並ばない、という状態になっています。
それでも、デイトナが欲しい時計ファンは、新品なら、日本ではいわゆる並行輸入店で入手することになります。
並行輸入店とは、海外のROLEX正規販売店で購入した商品を日本に輸入して販売しているお店です。
このやり方だともはや分類上は、古物販売になりますので、値段は店の付け値になります。
ので、定価115万のデイトナが、150万や180万で売られたりしているわけですね。
定価で買えないとはこういう意味です。
新品でこういう状態なので、デイトナは中古でも人気があります。
新品の時の定価よりも高い値段で買い取ってくれるリユース店がたくさんあります。(デイトナの比較的新しい中古が新品の定価よりも高い値で買われるのは、リユース業界では、当たり前です)
単純に、このおかしな状況を正すには、ROLEXが、もっとデイトナを供給すればいいのですが、ブランドイメージを壊さないためにも、ROLEXは人気商品デイトナを過剰供給する気はなさそうです。
では、実際、今回、116520を売ることになって、買取屋さんはどこが一番、対応がよかったのか?
まず、こちらの状態は、箱、備品、ギャランティ(保証書)、取説、タグ、ベルトの余りコマは全部ありです。
そのうえで、東京の有名時計店、H広場さんへオーバーホールへだし、外装仕上げ、オシドリ交換(消耗部品の交換)をしてもらったところです。その代金が、93000円でした。
この状態で買取各店がつけてくれた金額は、まずネットでばんばん宣伝していて、タレントのカマキリ拳法さん(仮名)をイメージキャラに起用しているN屋さんは、ネットでの買取金額例としては、160万円だったのですが、まず、これを電話で査定してもらうと、120~140くらいとの答えで、ネットの160万というのは、新品未使用のお値段です、とのことでした。
2016年に廃盤になっている製品の新品、未使用って、いったい、どこからでてくるんでしょうか?
実はN屋さんは、僕は以前、ネットライターの仕事で、サクラ記事を書く仕事を募集しているのを発見したこともあり、他にもけっこういい加減な商売をしているとの噂を聞いていたので、はじめ相場よりも高すぎる160万の字を見た時も、これはないだろ、と思いました。
しかし、はじめから160万とか言わなければ、苦しい言い訳をしなくてもいいのに、なぜ、そう書いてしまうのだろうか。そりゃ、もう生産してない116520の新品、未使用を持ってる人なんて、ほとんどいないけどさ。なにいってんだろ、この人たちは、と思いました。
あらかじめ、僕が予想していた数字はだいたい良くて140万円くらいです。
N屋さんも、ムリせずに、それぐらいです、と言っとけばいいじゃないですか。
続いて、関東圏では知名度のあり全国チェーンのD屋さん。
ここは店舗数の多いリユース屋さんです。
近所にある店舗へ行くと、がんばってがんばって、145万までならとのお返事をいただきました。
なんというか説得力があるというか、理にかなった説明だったので、ここでいっぱいなんだな、と思いました。
で次はDKさんで、ここもがんばって143万との返事でした。
ここまでくると、だいたい2018年4月のいまの時点では、116520は良品、備品全部ありでも、140万円、後半が限度だな、とわかってきました。
さらにROLEX専門店のCさんに電話で問い合わせると、148万が天井ですとのお答えでした。
ですよね、って感じです。
ここで最後に、僕の地元(みたいなもん)名古屋のKHさんです。
ここは中部圏ではKINGで、全国展開もしています。
こちらは116520の良品は、ぜひ欲しいとのことで、現金で146万、ぷらす、ポイントやなんやかやで29000円分ほどだしてくれるとのお返事でした。
合わせると1489000円ですね。
KHさんの場合、担当者の方が何度かそちらから電話してきてくれて、考えに考えてくれた結論でした。
さて、ここでゲタを投げてしまいますが、僕はどこへ売ったでしょうか?
はじめネットで調べた時は、160万円!! N屋で決まりじゃん、でしたが、実際にはいろいろ調べた結果、そうはなりませんでした。
結局、金額もそうですけど、こういうのは担当者さんの熱意ですよね。
今回はめずらしく時計のお話でしか、みなさんは高価な物を売却する時は、宣伝だけにまどわされないようにお気をつけください。
最後に、僕はこの時計をただもって、大事にしているだけのしがないおっさんなので、高級時計を何本も所有しているセレブさんでは、ありません。
失礼します。